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PMFオーケストラ [音楽]

PMFオーケストラ東京公演 サントリーホールにて
ふすまP1030053.jpg

久しぶりに音楽の話しなど。

先日PMFオーケストラを聴きに行きました。
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)は1990年に
20世紀を代表する指揮者レナード・バーンスタインの提唱により創設された、
国際教育音楽祭です。
毎年夏、札幌にて一ヶ月ほど行われるのですが、その期間、世界各国から厳しい
オーディションを通過した若手音楽家たちが、世界で活躍するプロの音楽家から
みっちりと指導を受け、様々なコンサートを催し、最後にその練習の成果を発表します。
今回知り合いが参加することになったので、チケットを頂き、足を運びました。

しかも、指揮者がファビオ・ルイジで曲目が・・・

 R.シュトラウス 交響詩「ドン・キホーテ」作品35
 ベルリオーズ 幻想交響曲 作品14

と聞いて狂喜しました。なんて私のための演奏会なんだ!と(笑)。

「ドン・キホーテ」は一本のソロチェロとオーケストラのための曲です。
普通、そういうのを協奏曲と呼ぶのですが、これは他の協奏曲とは一線をおくものでして、
まずタイトルのついた副題音楽であるのと、楽章が単一であることがあげられます。
でも「交響詩」って結局、作曲家が名付けるかどうか、だけみたい(笑)。
「幻想交響曲」は「交響曲」ってついてるけど、内容的には「交響詩」だし。
「協奏曲」だって必ずしも3楽章構成じゃなく、ラヴェルの「左手のためのピアノ
協奏曲」は単一楽章だし・・・私もよく分かりません〜。

でも、ともかく「ドン・キホーテ」も「幻想交響曲」もとっても素晴らしい曲。
「ドン・キホーテ」をライブで聴いたのは初めてなので、凄く嬉しかったです。
あー。ホント興奮した〜。

「ドン・キホーテ」は長いヴィオラソロもあり、チェロがドン・キホーテ、
ヴィオラがサンチョ・パンサを表現しています。
風車に立ち向かっていくところとか、ドルネシアに恋するところとか、
不思議なくらいぴったりと表現されていて面白い。

滅多に使われない、ウィンドマシーンという風の音を出す楽器が登場したり、
ホント面白いことがあちこちで起きます〜。
福引きの抽選会場でよく見る、あのぐるぐる回すののおっきくなった楽器が
ウィンドマシーンですので、聴きに行く機会を得た方はよく見てて下さい!

PMFの演奏者は学生たちなのでプロではないのですが、若い人たちの演奏はやっぱり
パワーがあって面白いなぁと、つくづく思いました。
確かに、その場のその瞬間でしか聴けない演奏をしてくれるので。
いろんな刺激をもらって、終演してからも興奮覚めやらず、ビールを飲んでご機嫌で
帰りました。イヒー。

先日、もう4年くらいお会いしてなかった同じチェロ弾きの方たちと、
久しぶりに飲みに行く機会を得まして、積もる話しをたっくさんしてきました。
一緒のオケで弾いていた時のことや、その後のそれぞれの活動や状況報告、
話しは何時間も尽きることなく、結局4人でワインを4本あけてしまいました!
単純計算で1人1本は飲んでたようです!?
次の日朝起きてみると何故か右の肋骨が痛く、どこでぶつけて来たのかさっぱり
思い出せません(笑)。


その時集まって一緒に飲んだ五十過ぎの方が、

「我々アマチュアとプロの違いは、ただ単に練習時間の違いだけだ!
 我々とプロの差なんてたいしてない!」

とワインの勢いに任せて豪語していた台詞が忘れられません(笑)。
おお!そうとも!そうとも!
・・・ただその練習時間が取れないのですがね。あは〜。

その日は、
どんなにいい弓に変えようがいいエンドピンに交換しようが、練習に勝るものはない。
という結論に至りました。当たり前だけど。
才能なんて努力しない人間の言い訳なんだって分かってますよー(;_;)
あー。明日起きたらまた練習するかなぁ。

ちなみに、酔いつぶれた店、渋谷の「CENTO ANNI」です。
ふすまP1030052.jpg

ワインも食事もとってもおいしかった!・・・と思います。
実は話しが面白すぎたので、味が思い出せないのです(笑)
旧交を温めるって、ホント素敵ですね〜。

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またチェロが好きになりました [音楽]

 先日、所属しているオーケストラで室内楽演奏会がありました。
私が参加したのは4本のチェロによるチェロカルテットと、ピアノとのデュオ。
ちょうど一年ほど前に初めてチェロアンサンブルをやった時は、
本当に緊張して頭が真っ白になり、何を弾いてるのか途中で分からなくなったのを
よく覚えているけれど、今回は多少度胸がついたのか、流石に何を弾いているかは
分かるようになりました(笑)。
その間、私の通っている教室の発表会などもあり、チェロアンサンブルは3回目。
そして、ピアノとのデュオ、つまりはソロで弾くのは今回初めてでした!

曲目は・・・ チェロカルテット Goltarmann 『Religioso』
       デュオ      Mozart 『Siciliano』

このゴルターマンはチェリストしか知らない作曲家で、うっかりするとチェリストでも
知りません。
でも流石チェリストだけあって、音の並びはとっても弾きやすいし、曲も特別難解でも
なく、何より勉強になり、それでいて良い曲!です。

同じ曲を去年の11月に発表会でも弾き、オケの仲間と出来たらいいなぁと思っていた
ところ、その機会を今回得ることが出来ました。
発表会の時はファースト(メロディライン)だったこともあり、あまり余裕なく弾いて
しまったけれど、今回はサードでしかも2回目ともあって、自分なりに曲全体をより
掘り下げて弾くことが出来ました。
何より気心の知れた仲間と演奏する楽しみは、何事にも代え難いと思いました。

発表会で弾いた時は全然知らない人たちとの演奏で、それはそれで新鮮さや刺激も
もちろんありましたが、みんな遠慮をしていたせいか、それほど積極的でもなく、
とても気を使う演奏でした。
自分がファーストだったこともあり、ある程度いろいろと仕切らざるを得ない立場で、
合わせの練習の時に出す楽譜の指示の場所のこととか、みんなが分かるような
アインザッツ(曲の始まりの指示)の出し方のこととか、自分が考えることやるべき
ことがたっくさんあって、ファーストは二度とご免!と思いました(笑)。

それに比べて今回のカルテットはいつもの仲間で、お互い何を考えているか、
何を食べているかもある程度よく分かる仲間。
曲を合わせる度に喧々囂々とその時の演奏について話し合ったり、指示を出したり、
ほんの5分くらいの曲なのに、その練習の三時間なんてあっという間でした。
本番の演奏も、上々!
多分、それぞれが満足と課題を同じくらい得ることが出来た、いい演奏になったと
思います。練習から本番まで、楽しかったぁ!!

そしてそして・・・私の大いなる野望、10年越しの目標、長年の課題であった、
ソロを今回弾くことが出来ました!
ピアノは中学からの長い長いつきあいの、親友。
去年くらいから何か一緒に出来たらいいねぇ、なんて話していたのですが、
それが思ったよりも早く実現しました。

彼女は大学で専門にピアノを勉強してきたこだし、私の演奏に付き合わせるのもなぁ、
なんて思って今まで「いつかね、いつか」なんて云い逃げしてきましたが、
自分の中で何かスイッチの入ったタイミングがありまして、そんな時に演奏会の話しが
あがったので、これはもうやるしかない!と思って、飛び込む決心をしました。

15年来の付き合いの長さから、気を使うなんてこともまるでなかったけれど、
私の弾きたいように弾かせてもらい、またそれに嫌な顔ひとつせず合わせてくれた彼女を、
私は改めて尊敬しました。
あの他人に対してのフラットさ加減は、見習わなきゃなぁ。
私は駄目ね〜、いがいがしてて。

本番の演奏は、まぁまぁでした。
実感として本当にまぁまぁだな、って感じです(笑)。
あれが今の自分のベストだと自分で分かっているし、少なくともそれ以下の演奏になら
なかっただけでも、少しは成長したように思えました。
今回のフィンガリング(運指)とボウイング(弓の運び順)は曲に対して最もいいと
思えるものではありませんでした。
でも今の自分に出来ることを考慮した上での、ベストのフィンガリングとボウイングで
あったことは間違いありません。
あとは、最もいいと思っていたものが出来るように、自分の腕を磨くまでです。

最近になって、チェロを弾いている実感が、ようやく湧いてきました。
今までは、どこか遠くで眺めているような感覚だったけれど、
やっと、ぽこぺが何を云いたがっているのか、微かに聴き取れるようになりました。
最近、楽器屋さんと懇意になり、楽器の構造や特徴などを教えてもらったりもしています。
これが本当に勉強になる。

つくづく、世の中にはタイミングと云うものがあり、私に必要だった時間の長さを思って、
心静かになります。
それはここ一年の話しに限らず、もう、ずっと私が長いこと抱えていた問題も含めて。
こうして、音楽と文章で多くの思いがこれからも昇華出来ることを祈るばかり、かな。

また、チェロが好きになりました。
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Cello Lesson 5・6 [音楽]

椿拾い

私は、椿を拾っていた。
花びらが個々に散るのではなく、萼の部分から丸々と落ちるその椿の花を、
私は、揺らぐ光の中、落ちる度毎に言葉もなく拾い続けた。
風もない日和に、どうしてあんなに幾度も椿が落ちるのだろうか。
私が拾い続けていたものは、本当に椿、だったのであろうか・・・。

夢を、よく見ます。
一晩で4つも5つも。
大抵は起きてすぐ内容を忘れてしまうのですが、夢毎に起きてしまったり、
朧気に覚えているものもあるので、「見た」という記憶は起き出してからも鮮明に残っています。

・・・椿拾いは、なんだか不吉な夢だなぁと思ったので、よく覚えています。
椿の花が落ちる様は、人の首が落ちる様と似ていると、誰が云い出したのでしょうか、ね。

こんな夢を見たのは、多分、チェロの練習が行き詰っているからだと思います。
楽器の練習って、徐々に上がるものでもないらしく、技術が上がるときは急に上がるらしいのですね。

イメージではこんな感じ?

今は左側の停滞期なので、次に上の上昇期に進める日を辛抱強く待っている訳で・・・。
突然、全然弾けなくなる時っていうのもあって、前日まではスラスラと弾けていたところが、
その日に限って全然弾けなくなるということもある。
次の日にはまた元に戻っていたりするから不思議です。
疲労とかもあるんだろうけど・・・。

先日のレッスンの日はまさにそんな日で、かなり焦りました。
家に帰ってから弾いてもまるで駄目。
旅行などで練習しない日もあったので、念のため二週間、期間を空けてみたけど、
返って空けない方がいいのかも知れない。
期間を空けたからって、その分練習する訳でもないし。

ポジション移動(チェロは主に4本の指で音の並びを移動するのでその移動のこと)の時の
移動した先の音をよくはずしてしまうので、先生に、
「ポジション移動の時に音をはずさないコツってありますか?」
と聞いたところ、
「耳がいいことと、千回練習すること」
という返答でした。

一瞬、気が遠くなったのですが・・・耳がいいことっていうのは気の重い話しだけど、
千回練習するっていうのは自分でも出来るンじゃない?
と思ったので、我ながらポジティブに、頑張ろうかと思ってます。

最近は息抜きにブライアン・イーノとジャクソン5を聴いてます^^
チェロの入った曲を聴くと、ついつい自分が弾く立場のことを考えてしまうので、
「息抜き」にはならないのです。

アポロ(紙ジャケット仕様)

アポロ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ブライアン・イーノ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jackson 5

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Jackson 5

  • アーティスト: The Jackson 5
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1999/10/26
  • メディア: CD

アンビエント、環境音楽とはよく云ったものですね~。
でもイーノだけ聴いてるとやっぱり刺激が欲しくなるので、なのでジャクソン5★
マイケル歌上手いなぁ~。今更ながら。
最近はマイケルの歌声に癒される日々です。


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Cello Lesson 4 [音楽]

J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲 

左:モーリス・ジャンドロン編 中央:ピエール・フルニエ編 右:知らない

最近めっきりバッハに夢中で・・・無伴奏の楽譜を何冊か買ってしまいました。
みんな同じ曲でしょ?と思われる方も多いでしょうし、確かに間違いなく同じ曲なんですけどね。
でも実は、バッハのもともとの楽譜にはスラーや強弱記号が全くついていないので、
音のつながりや、強弱をどこにつけるのかは、弾き手に委ねられているがゆえに、
センスとか技術とかが非常に要求されてしまったりするのです。

一般的に販売されている上のような楽譜は誰か有名なチェリストが編纂したものなので、
スラーも強弱記号もついたもので販売されています。
でも、どうしてもそれでやらなけらばならないということは決してなく、
楽譜によっても様々なので、どうしたら今の(ここがポイント)自分に合った弾き方が出来るか、
どうしたら自分のイメージするようにその曲が弾けるか、というのは弾き手の大いなる悩みです。
単純に自由に弾けるからいいじゃない?という問題ではない。
自由こそ自分が試されているかのようで、恐怖でさえあると思う。

それに本当の意味で自由に、自分のイメージする演奏が出来るのは、
余程の技術もあり、修練を重ねた者のみが出来ることであり、
私のような下手の横好きでやっているような人間は、本当の意味では自由には弾けない。
それが分かっているので、いろんな楽譜を見て、プロの演奏家が研究してきた一片を
垣間見て、参考にしつつ自分も研究しようと励むのが、云わばまぁ、関の山です。
でも今も昔も、プロで活躍されている演奏家だって、そうして努力を重ねてきたのかもしれない。
そう思えば、自分がやっていることも全くの無駄ではないと信じられますね~。

などと云いつつ、もちろん好き嫌いもある。感覚的な問題。
私が初めて買った左の楽譜、モーリス・ジャンドロン編の楽譜は、どうもスラーの付け方が
好きになれなくて、なんかぴったりこないなぁ・・・などと思って練習していたら、
レッスンに行った時に先生に「これだと弾きにくいからこうして」とあっさりスラーを
つけ直されました。
まだまだ若輩者の私はジャンドロンにけちをつけるのもどうかと思って遠慮していたけど、
先生のあまりの軽さにちょっとほっとしました(笑)。
やりにくいならやりにくいで先生に相談すればいいのね!

真ん中のフルニエの楽譜は、先日友人がフルニエのボーイング(Bowing=弓の動かし方)が
好きだと云っていたのを聞いて、興味があったので買ってみました。
ほほう。これは面白い。と云う訳で自分でもやってみたけど、これが難しい。
右の楽譜はたまたま見つけたので購入。これもまた違って面白い。

やっぱりバッハの無伴奏チェロ組曲はチェリストの永遠のバイブルです。

先日のレッスンでとりあえず第一番のGigueは終わりました。とても不本意に。
仕事や体調のおかげで一週間まるまる弾かなかった週があったので、
久しぶりに弾いたらそれはもう指はまわらないし、力は入るしで散々な状態になっていて、
ちょっと前は毎日弾いていた分、余計に焦りを感じたんでしょうね~。
自分のやりたいテンポでやると音が乱れるし、ゆっくり音程に気をつけて弾くと
自分のイメージする曲にならないというジレンマに陥りつつ、「これはもう終わり」と
云われてしまいました。がっくり。
でも次はMenuettoです!今度はGigueの変わりにMenuettoに燃えてます。
Menuettoは・・・お洒落に弾けなくて悩み中。あーあ。

肩が上がりすぎるのはだいぶ緩和されてきたようなのですが、
右手の子指がどうしてもつっぱってしまって、弾いているうちに小指をたてて演奏しているんです。
なんかなんか・・・格好悪いし。
小指が立つ分そこの筋肉から伝わって、肘や肩が段々上がってくるしね。
なので今回のレッスンでは・・・
「小指をつっぱらせない、薬指と小指をあんまり離さない」
というのを強く云われました。頑張って直すぞー!!

それと発表会に出ることになりました!
「発表会」なんて久しぶりで本当に胸がどきどきしてますね~。
2ヵ月後だしソロは辛かったので、同じ時期に同じ教室に通い始めた友人を引き込んで、
デュオをやります^^
あとは全体での合奏もあるようなので、ちょうど最近チェロアンサンブルもやりたかったから、
これは今から非常に楽しみです♪えへ。


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Cello Lesson 2・3 [音楽]

もうすぐ『ジャクリーヌ・デュプレ』の時期ですね。

和名:バラ 園芸種"ジャクリーヌ・デュプレ"
学名:Rosa hybrida hort 'Jacqueline du Pre. '
由来:イギリスのチェリスト、ジャクリーヌ・デュプレによる

チェロレッスンに毎週行ってます。
行く間隔を空けちゃうと明日練習出来るからいいや、
という甘い誘惑に負けて練習をしなくなる癖がついちゃうので、
コンスタントに入れることによって自分にプレッシャーを与え続けてます。

でもね、仕事が終わって楽譜を持って駅まで走るあの幸福感はなかなか気持ちいいですよ。
目標を持って日々を過ごすと、仕事を含めて生活に張りが出ます。

何より、好きな曲を練習しているのが楽しいというのもある。
私が今更云うまでもなく、バッハの無伴奏チェロ組曲は本当に素晴らしい曲で、
チェロ弾きなら多分全員好きだと思います。

特に私が今までやっていた「オーケストラ」全体においてのチェロの役割は、
基本的にはベースラインだし、主旋律を歌う時は他のもっと高い音域の楽器と肩を並べるべく、
チェロ本来は低音楽器なのに、高い音域で音を出すように要求される曲が多いのです。
全体で考えれば真ん中より低い音はぼやけて聞こえづらいし、
そうなると主旋律にしづらいしね。

だけど、バッハの無伴奏チェロ組曲は当然チェロのために書かれた曲なので、
チェロ本来の魅力が出るような音域なり音形なりを駆使して書かれているので、
それはもうチェロの魅力満載で・・・弾くたびに新鮮で胸がどきどきして、
ホント素敵・・・ほわん。

って云っても私はまだ6番まであるうちの1番しか弾いたことないけど。
3番はたまに練習するけど何度も挫折。
その挫折する原因もレッスンに行ってよぉく分かりました。

余計な力が入っているがために、最後まで辿り着けないのが、
本当によく分かりましたよ!
レッスンに行くと自覚症状ってあるようでないな、って云うことが嫌でも分かります。
この自分で真に納得して理解して練習するっていうのがいい。
何年も染み付いた癖を直す作業は本当に骨が折れます。
でもバッハのためなら・・・と思える曲があるのが、練習する上ですごく大事です。

2回のレッスンで先生に云われたことはほぼ同じだったのですが・・・
・とにかく力を抜く(肩を下げる)
・弾いているうちに右手指が全体的に開いてくる
この2点はホント長年の癖になっているので、しばらくこの問題との戦いです!
音符に集中していると知らない間にそうなってしまっているので、
暗譜して練習するようにしているのですが、でも・・・どうしても力が入っちゃう!!

今回頂いてきた曲は、無伴奏チェロ組曲第1番のGigueをもう1回、
音程に気をつけてやってくることと(・・・がっくり)、
同じ無伴奏チェロ組曲第1番のPraeludiumかMenuettoのどちらか好きなほうを
やってくるように云われました。
どっちか好きな方って・・・・・・どっちも好き!!
迷った結果、順番的にMenuettoかなぁと思ったので、
早速帰ってからMenuettoをさらってみる。
う~ん。ステキ。

今特に聴いている録音はトゥルトゥリエです。
音がね~とっても綺麗でうっとりしますよ。

バッハ:無伴奏チェロ組曲集

バッハ:無伴奏チェロ組曲集

  • アーティスト: トルトゥリエ(ポール), バッハ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1996/05/22
  • メディア: CD

この無伴奏チェロ組曲は全集の録音だけでCDが77枚あります。
いかにチェロ奏者に愛されている曲か、ということがこれだけでもよく分かります。

今欲しいのはこのCD!!!

伝説のチェリスト(初期のBBC録音)

伝説のチェリスト(初期のBBC録音)

  • アーティスト: デュ・プレ(ジャクリーヌ), バッハ, ビショップ(スティーブン), ブリテン, ラッシュ(アーネスト), ファリャ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2000/07/12
  • メディア: CD

ジャクリーヌ・デュプレのバッハの無伴奏チェロ組曲は残念ながら全集の録音はないので、
残っているのはこの録音の1・2番だけ。

CD屋に立ち寄る度にチェックしているのですが、なかなか発見出来ません。
ネットで注文してもいいんだけど、あるかなぁあるかなぁ・・・っていうどきどき感を
楽しみたいがために、なかなかネット購入が踏み切れない。
でもせっかく1番を練習してるのだからダーイスキなデュプレの演奏を聴かないでどうする!?
とも思うので、そろそろ購入しちゃおうと思う今日この頃です。


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Cello Lesson 1 [音楽]

吉祥寺の桜

3月も入ったばかりなのに、もう桜が咲いていました。
気温は温かくても、あまりの異常気象に寒気がしましたね。

先日ウィーン在住のチェロの先生が日本に帰国した時にウィーンの気候を伺ったところ、
ウィーンや日本がってことではなく、この温暖化はすでに世界規模だという話しをされていました。
先生と話しをしていていつも思うのは、先生が日本のニュースを知っているほど、
私はウィーンのニュースを知らないこと。
ややもすれば日本だけが暖かくなっているような感覚でいてしまう恐さが、
実は日本にはあるのではないかと思っています。

先日、その先生の日本でのチェロリサイタルがありました。
内容は云うまでもなく素晴らしく、しばらくチェロをお休みしていた私を
全身に刺激するには充分すぎる音と存在で、あの空間、私はあまりにも幸福でした。
そして、ちょっぴり胸の奥がちくっとする。
憧憬と後ろめたさ(練習してない)と・・・。
そしてウィーンに帰られた後、雑誌の取材を受けた先生のコメントを読んで、
再び私の胸の奥はちくっとしました。

『日本の若い人は、競争社会の影響で、表面的に曲をこなして音楽を『理解した』と
思っているように感じる。でも、音楽の魂とでも呼ぶべきものは、ゆったりした時間の
流れに培われる。』

純粋に首肯してしまう。首を項垂れつつ。
一生先生のようにはきっと弾けないだろうけれど、それでも私がチェロをやめることはないのだろう。
去年お休みしていた分、私のチェロ意欲は毎日増しています。

今年に入って、チェロを再開しました。
去年は物理的に時間とお金がなかったので、夏くらいに始めたレッスンも
ずっとお休みしていました。
独自のレッスン観を持ったいい先生でしたが、如何せんレッスン費が私には高くて通うのが
困難だったので、引越し後の高円寺から近いところで再びレッスンに通い始めました。

先日初レッスン!
以前ウィーンの先生にもいわれた左手の指を丸くする練習は、自主練習で続けていたので
だいぶ慣れてきたのですが、そうなると指の立ち方がそれでいいのか気になりだして、
それをまずレッスンで確認したかったのです。
結果はまずまずというところ。
後は小指さえ気をつけていればもっと良くなると云われて安心しました。
一人で練習しているとそれが正しい練習なのか分からなくなるけど、
それを確認出来る相手がいるというのがとっても嬉しい!です。

あとは・・・・
・右手の小指が自然と浮いてきてしまうこと
・左手の親指をネックにおしつけないこと
・弓が弦を上下にスライドしないこと
を注意を受けたので、現在補正中です。

・・・結局以前から云われてることだらけだなぁ・・・進歩のない私に失望。
これからは自分に負けないように精進します。

自主練習で使用していたドッツアーの教則本はそのまま使用することにして、
曲はね~バッハを頂いてきました!むふ。嬉しいなぁ・・・。
無伴奏チェロ組曲第1番のGigue。
私のGigueは舞曲なのにトロイ・・・。課題がたくさんです!
でも、今はこうしていることがすごく楽しい。

チェロもご本人も私の大好きな先生や、
たまたま出逢ったクラッシックが大好きな引越し業者さんや、
38歳から始められたチェロのレッスン記をブログにつけている知人や、
偶然同じ時期に同じ先生にレッスンについた友人や、
トランペットからチェロに移籍予定のチェロを始めたばかりの友人や、
長年お休みしていて去年からオーケストラでチェロを再開した友人や、
圧倒的な技術で大好きな「死と乙女」を私の目の前で弾いた友人や、
ピアノを再開して嬉しそうにジャズやボサノヴァを勉強中の長年の友人や、
絶対に敵わないと苦しく狂おしく羨望する私の好敵手や・・・。

多くの人との出会いと別れを経て、あらゆる影響や刺激を受け、
今、私はチェロを弾いています。



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ベートーヴェン全交響曲連続演奏会 [音楽]

『東京文化会館』前川國男/1961年・上野

1961年日本建築学会賞作品賞

ちょっと戻って年末のお話し。
大晦日に「岩城宏之追悼コンサート ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会」と云う
ものに行って来ました。
ベートーヴェンの交響曲第1番から第9番までを、一日でやってしまおうというこの企画。
ちょっと聞いただけでも恐ろしい企画だと思いますが、実際聴きに行くと更に恐ろしい企画デス。

開演は15時30分。
終演は1時。
第9の一楽章で年越ししました。
年越えた時に何か合図でも入るのかと思いきや、いつの間にか年越ししてました。
そりゃ、曲の途中ですモンね。ベルでも鳴ったらベートーヴェンに悪いモンね。

恐怖のスケジュール表

ちょっと見づらいので転機すると・・・

時間        内容      指揮者   
15:33~16:01 交響曲第1番 下野竜也
16:05~16:39 交響曲第2番 岩村力
16:40~16:55 休憩
17:00~17:49 交響曲第3番 大友直人
17:50~18:05 休憩
18:10~18:45 交響曲第4番 高関健
18:50~19:26 交響曲第5番 井上道義
19:30~20:30 休憩
20:35~21:20 交響曲第6番 秋山和慶
21:25~21:55 休憩
22:00~22:39 交響曲第7番 小林研一郎
22:45~23:08 交響曲第8番 J・P・ヴァレーズ
23:10~23:40 休憩
23:45~24:50 交響曲第9番 外山雄三

どうだ!!この分単位のぎっちりスケジュールは!!
でもね、聴く前は4番あたりでまず寝て~とか考えていたのですが、
意外とこれが寝ないで聴けるもので、8番くらいまでは結構余裕でした。
肝心(一応花形の)第9は耳が疲れて、ほとんど聴き流してましたけどね(笑)

去年までは岩城宏之さんというパワフルなおじい様が全部指揮をしていたのですが、
残念ながら去年亡くなりまして、今回は日本クラッシック界の大御所さんや
有望若手指揮者さん達が集まって、交代で振っていました。
でもね、弦の人たちは交代なしなんですよ!
なんで???ねぇ、なんで???
しかも、みんなお祭りみたいなものだから、はっきり云って手抜きでやるもんだと
たかをくくっていた訳ですよ。
そしたらみんな、1番からマジで演奏しているのですよ!
オソロシスギル!!
・・・プロって、だからプロなんだなぁと思った瞬間デシタ。

でも冗談抜きでとーてもいい演奏会でして、ベートーヴェンのシンフォニーを
順を追って演奏することで、どういう変化を経てきたのかが明瞭に分かるので、
ベートーヴェンの良さを再認識しました。

1番2番を聴いた後の3番の強烈なショックとか。
9番の合唱が加わった時のあの何とも云えない高揚感とか。
初演された時の聴衆の衝撃を多少でも感じられたのが、すご~く嬉しかったです。

1曲ごとに指揮者が違うから余計面白くてね。
指揮者ごとに音楽表現や癖や存在感がまるで違うから、同じベートーヴェンでも全く違う
表情のものを聴けるのです。
特に面白かったのが、7番のコバケン。
今年のだめで流行った曲ですけど、もともと7番って凄くドラマチックな曲だけど、
コバケンが振るとすご~く濃いエキサイティングな演奏だったんですよ~。
秋山さんの6番を聴いた後だから余計にね。
なのです~ごく興奮してしまって、コバケン最高!!と思ってとても感動しましたが・・・
その後、ヴァレーズの8番を聴いたらそれがまたとても正統派ドイツ音楽って感じの演奏で、
8番を聴いているうちに、さっきのコバケンはやっぱり
    「ベートーヴェン」じゃなくて「コバケン」
かも。と思えてきました(笑)。
でもやっぱり凄いよコバケン。
コンクールには通らないけど、オーディエンス賞は間違いないよ。

と云う訳で、とても楽しい演奏会でした。
ベートーヴェンダーイスキ!!

★★★おまけ★★★
開演前にホール横をお散歩していた猫。

な~んかお祭りでもあるの~?

ま。ワタシには関係ないけど。


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チェロの街・八王子と私の中のチェロ [音楽]

チェロの街・八王子

 第一回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子が終了しました。
ももの通院とか引越しのこととかもあって、毎日は流石に行けなかったけれど、
時間の取れる限り足を運んでいたので、自分が出場した訳でも運営した訳でもないけど、
終わってしまった今はなんだか気が抜けてしまって、とても淋しい気がしています。
八王子は実に遠かった・・・(笑)。ちょっとした小旅行です。

偶然運営側の方とお話しする機会があり、今回のコンクールが開催されるまでの経緯を
少し伺うことが出来たのですが、やっぱり・・・八王子で開催されることの必然性は実は
あまりなかったとのことです(笑)。
主催者側の方が八王子に住んでいたのがきっかけでたまたま八王子になったそうですが、
でも「八王子」という街に住む人々のいろんな思いがね、とても暖かく優しく、会場を包んでいて、
八王子だからこそあんなにも素敵なコンクールが出来たんだろうなぁ、と思いました。
近所に住む人たちが毎日自転車で駆けつけて、一生懸命聴きに来ている姿が、
とーても素晴らしくて、本当にね、八王子の人たちが愛おしく思えました。
だってみんながチェロを愛してくれているですよ!!
本当に、本当に、嬉しかったなぁ・・・。

自分自身、若くて才能の煌いた演奏を聴くのはとても勉強になったし、有意義な日々を
過ごせたことに、八王子の方たちにうんと感謝しなきゃ。

全員の演奏を聴いた訳ではないので、誰が一番良かったとは私には云えないけれど、
私が聴いた中でも特にとっっっても心惹かれた演奏をしていたチェリストが本選まで行けなかった
ことは、なんだか自分のことのように残念で、その日は随分気落ちしてました・・・。
一次予選、二次予選は無伴奏やソナタを弾き、本選がコンチェルトを弾くので、
この人のエルガーやチャイコフスキーを是非聴いてみたい!!と思っていた人の
演奏が聴けなかったことの、この残念さ。
時間のあまりない中、久しぶりにこの人の演奏が聴きたい!!って思いひとつで、
会場まで走りましたね~。

「コンクール」って性質上、技術的な面が重視されたり、現代曲も古典もバランス良く弾けることが
要求され、結局綺麗にまとまった演奏をするこが本選に残ったりしていたような感はあります。
でもね、みーんな良かったのもまた事実。
同じ曲を弾いても人によってこうも解釈も表現も違うのか!っいうのが顕著に分かるので、
本当みんなすごいなぁ~って感嘆してました。
それに、あれだけ毎日いろんなチェロを聴いていた八王子の方たちは、この2週間ほどで
多分すごい耳がこえたんじゃないかな~。

あとね、いろんな人の演奏を聴くことでね、自分がどういう演奏を好むのか、どういう音が好きなのか、どういう音を出したいのか、ということがより具体的になったと思います。
朧気に感じていたことを系統づけて考えることが出来たというか。
これは自分にとって何よりの成果です。

今後もこのチェロ・コンクールが継続されることを期待しています!
次回は私もサポーター会員だけじゃなくて、何かお手伝い出来たらいいなぁ。

そして、アモソフさん!ユールトさん!
あなたたちの演奏がまたどこかで聴けることを、ほんとーに楽しみにしています!


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救済の象徴 [音楽]

夕暮れ染まる上野のオソラと上野のオンガク

東京文化会館は建築家・前川國男(1905年~1986年)の代表作。
先日、ウィーン交響楽団が来日して、私のチェロの先生も9年ぶりくらいに日本ツアーに
参加するとのことで、とても楽しみに、とても久しぶりに東京文化会館に訪れました。

東京文化会館は1961年に建築されて以来、今なお、クラッシックコンサートの盛んに行われる、
歴史のある非常にいいホールではありますが、最近は有名な海外オーケストラが来日しても、
赤坂のサントリーホールや池袋の芸術劇場が使用されることが多く、財政的にも厳しいらしく、
一時期取り壊しも噂されたことがありました。
ビジネスライクな石原都知事のことだから、その話しも全く無くなった話しではないとは思うけれど、
改めて訪れてみて、やっぱり取り壊しなんてことになったら勿体ない、と云うより、私たちは精神的な「何か」を失ってしまうように思え、酷く切なくなりました。
ウィーン響の演奏が、筆舌には尽くしがたい、非常に素晴らしい演奏だったのも影響して、
強く強く強く、そう思いました。

先生の演奏を聴いていつも感じていたように、ウィーン響の演奏はとても自然で、
決して奇を衒った演奏ではなく、でも衝撃は強く、細かな音が些細ではなく、
全ての音に意味のつまった、胸のつまる演奏で、本当に幸福でした。

今回はウィーンの国営放送でウィーン響のドキュメンタリーを放映するとのことで、
その取材がその日来ていて、インタビューとかされたりしました。
多分、上記のような自然に思うことを云えば良かったんだろうけど、
カメラってなんだか仰々しくてコワくて(笑)、結局小学生並みのコメントしか云えなかったです。
使われないことを祈ろう。

「あなたはこの演奏会に何を期待しますか?」

(え!!そりゃあなた、いい演奏にきまってるでしょ!!)
「ブラームスの中でもとても好きな曲なので、感動の演奏を期待してます」

「もっと具体的にどういう演奏ですか?」

・・・・・。

む、難しい質問だ。
帰ってからももんもんと考えてしまいました(笑)。

いや、実際のところ、私前日に興奮して眠れなかったくらいその日の演奏を楽しみにしていて、
1楽章のこのチェロがとか、2楽章のあのホルンがとか、どんな演奏するか「期待」していた
箇所なんてたくさんあるんだけど、それをその場でどう云えばいいか難しくてね・・・。
きっと、向こうがどういう返答を「期待」してるのか、考えちゃうからダメなんだろうなぁ。
別に私はその「期待」に答える必要はなかったのだと気がついた次の日の朝。。。
もちろん演奏は私の「期待」に充分答えてくれました。

着物を着て行ったので重宝がられたから、まぁ、いいかな。
先生のお元気そうな笑顔に何より救われました。

それに、ブラームス。
私にとっての救済の象徴―。


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ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール [音楽]

ぽこぺの寝顔

 つい先日知ったのですが、今年は八王子で第1回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールが
行われるそうです。
チェロをやっている一人として、こういう催しが身近であるのはとても嬉しく、
開催されることを発見した瞬間、すご~く興奮してしまいました。

コンクール自体好き好きなので、コンクールで賞を取ることが必ずしもいいことだとは
私も思っていないし、現にコンクールで賞を取らなくても素晴らしいプレーヤーはたくさんいて、
聞いたこともないどこかのコンクールで取った賞を後生大事にプロフィールにずっと載せている
プレーヤーもたくさんいることも知っています。
でもコンクールで優勝した素晴らしいプレーヤーもいるのもまた事実で、一プレーヤーとして
コンクールの凄さというのもよく分かるつもりです。

まぁコンクールの良し悪しは置いておいて、この「カサド国際チェロ・コンクール」を「日本」でやることが、私はすごく嬉しいのです。
カサドはチェリストにとってはとても有名でとても大事なチェリストですが、
残念ながらチェロをやらない人にとってはあまり有名ではないようです。
それがまずもったいないと思うのと、奥様が日本人ピアニストの原智恵子さんで、
その原智恵子さんという素晴らしいピアニストが日本にかつていたことも、
日本人にもう少し知ってもらいたいと思うのです。

「カサド国際チェロ・コンクール」は以前原智恵子さん主催でフィレンツェで行われていたのですが、
諸々の事情で継続出来ず、10年前から休止したままでした。
それを原智恵子さんが晩年過ごされた多摩地区で新たに開催しようと、
今回のこのコンクールは日本で開催されることになりました。
(しかし実際晩年過ごされたのは青梅らしく、青梅と八王子を多摩地区で一くくりにする
そのおおざっぱさがチェロらしいと一人うなづいてしまいました…笑)

チェロ自体がそれほど多くの人に知ってもらえている楽器ではないので、
より多くの人にチェロの魅力を知ってもらいたいのと、
こうして日本で「国際コンクール」が行われることで、チェロを始める人が一人でも多く増えれば…
と願うのと同時に、クラッシック音楽の良さが、日本でもっともっと広まればいいなぁと
切に願ってます。
もう「ヴァイオリンの大きいのです」って云わなくても分かってくれる日が来るといいなぁ。

と、あんまりこの催しが嬉しかったので、サポーター会員なるものになってみました。
本日会員証とピンバッチが届きましたよ~。
なかなかかわいい^^

このサポーター会員で一番楽しみにしているのが、予選は聴き放題で、聴衆賞があるということ。
たまに噂で聞くのが出来レースのコンクール。
自分の耳で聴くというのはとても大事なことだと思うし、自分のためにもなるので、
今からとても楽しみにしています。

会員として一応宣伝しておきますので(笑)、ご興味がおありの方は是非足をお運び下さいませ。

第1回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール in 八王子 2006

 第1次予選 11/23(木)~25(土)
 第2次予選 11/26(日)~28(火)
 本選 12/2(土)
 表彰式・披露演奏会 12/3(日)

 会場:八王子市芸術文化会館 いちょうホール
 オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:十束 尚弘

HPはこちらをご覧下さい。 


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