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音楽 [音楽]

 今日は一日音楽会。
友人のゆきんこちゃんを誘って、知人のコンサートに行ってきました。
着物で出掛けたのもあるけれど、朝から一日活動していたので、
今は、今日のような雨露を含んだ草木の如く、ちょっとしおれてくたびれています。
でもどちらも聴けて良かったなぁ。

昼間は知人のチェロ弾きのカルテット。
弦楽器をやる人間にとって、やっぱりカルテットは最終的にはやりたい分野です。
このチェロ弾きさんには会う度に、いい刺激や、優しさや、微笑みをもらえるので、
会えるのがいつもとても楽しみなのです。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第7番。
・・・あまりに曲も演奏も良くて、ちょっと言葉が出てきません。
本当に伝えたいことがある時の「言葉」ってあまりに非力。
いい音楽との出会いに、ただただ感謝します。

今日聴きながらふと思ったことは、もともと音楽と宗教って密接だったのでしょうけれど、
いい音楽を聴いた時のあの恍惚さは、「祈る」という感覚ととても近い気がしました。

夜も知人のピアニストのコンサート。
ご自身が作曲・作詞された曲の演奏は、やっぱり「祈る」ように聴いていました。
私がとても気に入って諳んじているのが―

君の気高さに たえられなくて そっと まぶたとじれば

という箇所。素敵。こんな思いしてみたい。
淡くて切なく、強い思い。

私の人生に、音楽があって良かった。
よく考えてみれば、「音楽」で繋がっている人が、私にはなんて多いんだろう。
音楽に溢れた一日でした。

こぼれ話。
帰りに五反田でふと通り掛った麻婆豆腐屋で夕食を食べながら、
村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の五反田くんを思い出して懐かしく思っていたら、
帰りの電車で前に立っていた人が「ダンス・ダンス・ダンス」を読んでいて、
なんだかとても嬉しかったです。
ありがとう、って云いたかった。

ゆきんこちゃんも今日はありがとう。




雑草 [音楽]

 会社の横にお庭とまでは云えないまでも、ちょっとした植木が植わってる空間があります。
そのうち忙しくなくなったら、勝手に簡単な菜園にしようかな、などと考えてたんですが、
連休明けから仕事も大分落ち着いてふと見てみると、
すごい勢いで植木や雑草が成長してるんです。
植物のこの強さ。

躑躅の盛りは過ぎ、色褪せた姿は物悲しい。
花水木は今年は綺麗に咲かなかったなぁ・・・。
そろそろ牡丹や菖蒲の季節かな。
なんてお庭に思いを馳せていたら、ふと思い出した曲がありました。

鬼束ちひろの「育つ雑草」です。

所属プロダクションとの諍いの後、別のプロダクションへ移籍し、
一年ぶりくらいに2004年にリリースされた曲です。
育つ雑草に自分の姿を重ねた、とても強い強い曲です。
鬼束ちひろはそれ以来、1曲も新曲を出していません。

鬼束ちひろの曲を聴くと、いつも、私の脈は速くなります。
言葉で言い表せられない思いや、或いは見て見ぬ振りをしている思いを、
見透かされたかのように歌われてしまうから。
耳を塞いでしまいたくなるような、言葉。言葉。言葉。

「わたしはフリーで 少しもフリーじゃない」(育つ雑草)

しかし、私は彼女の歌をとても愛しています。
鬼束ちひろが聴きたい。
時々思い出しては、無性にそう思います。
私の声が聞こえますように。


年齢 [音楽]

 今日は着付け教室の日だったのですが、着付けをしながらふと、頭の中でシューベルトの
弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」が流れました。
始めは何の曲だったか思い出せずにいたのですが、帰りの電車の中で漸く思い出し、
家に帰ってからずっと聴いています。
1楽章のチェロのあの駆け上がるフレーズです。

どうして「死と乙女」を思い出したのか暫く考えていたのですが、
多分新しい着物に袖を通したせいだと思います。
叔母が送ってくれた新しい着物が、菜の花のようなあまりに鮮やかな黄色い着物だったので、
鏡に映った自分がなんだか気恥ずかしくて、自分の年にどうにもそぐわない気がしたのです。
今の私の年齢は、若くもあり若くもない、微妙な年齢だと思います。
それを思う時、危うい若さを思う時、私は「死と乙女」を思い出すのです。

言葉のイメージでしょうか。
「死と乙女」は死神が乙女を死へといざなうクラウディウスの詩をもとにかかれた曲ですが、
私にはどうも曲のイメージと相まって、「若さ」が奪い去られていく乙女の嘆きのような印象が
あるのです。

私はあまり自分が年をとっていくことに対して、気負いはない方だと思います。
さばを読んだことは一度たりともないし、年齢を聞かれてもすぐに答えます。
年齢を重ねること自体が目的ではないし、どういう年齢を重ねていくことかが問題であって、
年齢はひとつの基準でしかないと思っています。
それでもやっぱり、年齢を意識する気持ちは心の何処かにあるのでしょうね。

年齢を重ねる寂しさも、そのうち感じるようになるのでしょうか。
その心境を想像するに、私にとっては「死と乙女」なのです。

これから年齢と、心を重ねていく、大事な人たちへ、願わくばこの寂しさが伝わりませんように・・・。
その寂しさが伝わることが、何より寂しいような気がします。
・・・これからは「死と乙女」は必ず一人で聴くようにしよう。


最高 [音楽]

 今日はBON JOVIのライブに行って来ました。
最高に格好良かったです~~~!!
いやあ本当にときめきっぱなしです。

実は歌を今までちゃんと聴いてた訳ではないのですが、
流石に聴いたことある有名な曲は何曲かあって、一応一番新しいアルバム
「HAVE A NICE DAY」はipodに入れて聴いてたので、
それだけでもとても楽しめました♪

なんか若い時に聴いてましたって年配の人も女子高生も子供も大人も、
とにかくたくさん(東京ドーム5万人!)来ていて、とても雰囲気がいいと思いました。
みんな幸せそう!
・・・あの吸引力は残念ながら今のクラッシク音楽にはないですね。

とにかく最高に格好いい!
言いたいのはそれだけです。



発見 [音楽]

 最近妙に頭の中でドヴォルザークの弦楽四重奏の「アメリカ」が
流れるなぁと思っていたのですが、今日その理由を発見しました。

会社のインターホンが似てるからみたいです。
事務所には入り口入って扉があるので、廊下にファミレスに置いているような
ボタン式インターホンがあるのです。
その音がアメリカの冒頭のヴァイオリンに似ているのです。
その後チェロの合いの手が入れば完璧なのに。
そしたらお客さんも楽しい気分でお迎え出来ますね^^

以前私のチェロの先生が云ってたので、それが刷り込まれたらしいです。
そうだ。ウィーンの先生のところへまたメールして元気をもらおう。
そろそろ帰国する時期かな~。早く会いたいなぁ。


継続 [音楽]

 グスタフ・マーラー・オーケストラを聴いてきました。
マーラーのチクルスをやるとんでもないオケです。
知り合いが何人か乗っているのですが・・・みんな好きなんでしょうね、マーラーが・・・。

今回の曲は交響曲3番です。
えっっっ!3番って。と思わず突っ込みたくなるくらい長い曲。
1曲の長さがおよそ100分くらい。ギネスに乗ってるそうですね。

マーラーは呼吸が苦しくなるので、余程体力がある時にしか普段聴かないのですが、
聴き終わるとやっぱりぐったりしました。きゅう。
しかしまだ理解出来るような余裕が私にはないようです。
面白い曲だとは思うんですけど。

でも自分で5番を演奏した時は、なんて曲なんだろうって呆然とした記憶があります。
マーラー自身が演奏者を信用してないんですよね。
なんだかそういう雰囲気が譜面から伝わって来て、悲しくなってしまうんです。
緻密で孤独なマーラー。

以前私の敬愛する指揮者のチェリビダッケが言っていたことを思い出します。

 ブルックナーは終われるから始められる。でもマーラーは終わらないから始められない。

チェリビダッケはブルックナーを愛し、マーラーは振りませんでした。
その言葉を聞いた時、これ以上ないくらい納得してしまったのですが、
今日3番を改めて聴いてみて、マーラーの交響曲全部がきっと繋がりを持った
交響曲なんだろうな、と実感しました。
10番を途中まで書き死んでいったマーラーの交響曲たちは、今もなおマーラーへ
繋がろうとしているのでしょうか。


本番 [音楽]

 演奏会本番でした。
せっかくとてもいい曲だったのに、ほとんど準備出来なかったなぁ。
本番直前に練習してたところも、やっぱり間違えたし。
でも力技でめいっぱい弾いてました。
もっと丁寧に弾けるようにならなきゃね。

みなとみらいホールで弾いたのは初めてでしたが、
やっぱりとてもいいホールで、ホールの音響だけでいつもより上手く聞こえました。
ホールの力って本当にすごい。

あとソリストの古川展生さんのシューマンのチェロコンチェルトは、やっぱりさすがでしたね。
素敵!と思わせるものが、必ずあるんですよね、古川さんのチェロは。
あういうのを才能ってゆうんでしょうね。
まだまだ若いし、これからももっと素敵になるんだろうなぁ。

そういえば古川さん、最近結婚したらしく、私の会社の元同僚が大のファンで、
その話をしたらかなりショックを受けてました。笑。
や。本人は笑いごとじゃないんだろうけど。
あんまり反応がすごかったので、ファンの熱意ってすごいなぁと思いました。
恋しちゃってるんでしょうね。
私もそういうファンの方がいるので分かります。
お気の毒です。

・・・今年は少しだけオーケストラをお休みします。
再開するのがいつかは決めてないのですが、しばらくは何のしがらみもなく、
自分のためだけに弾けたらと思ってます。
すぐやりたくなるだろうけど★
しばらくブラームスのチェロ・ソナタを練習します。
私の最も好きな曲です。


困惑 [音楽]

 演奏会本番2週間前なのに、譜読みが出来てません。
どうしても分からないところがちょこちょこあるのです・・・。
ひたすら曲を聴くしかないけど・・・今かなり恐怖です。

エルガーの交響曲1番をやるのですが・・・聴くと弾くのじゃ大違いで・・・。
もっとイギリスの片田舎で作った素朴な曲だと思ってました。
プルト毎にやってること違ったり、譜面も読み辛いし、曲が全然体に入ってきません。
この曲をいいと思っていた私はどこへやら。
チェロコンチェルトはあんなに素敵なのに~。

残り少ない時間を大事に使いたいと思いマス。


復活 [音楽]

ようやく復活しました。
といっても、もう大丈夫かと思ってオケの練習行ったら、
咳が止まらず、すぐ帰ってきちゃいましたが。
ぽこぺ。出番少なく・・・無念。

でも今日は古川展生さんとの初合わせの日。
今日の練習は休む訳に行かなかったのですよ~。
来月の演奏会で、彼がソロでシューマンのチェロコンチェルトを弾くのですが、
オーケストラ自体は完全に伴奏に作られてるので、音符は難しくないのですが、
でも、む、難しい・・・。

ソロがかなり揺れる曲だから、ソロに集中してないとすぐずれるし、
ちょっと油断してるとすぐオケが大きくなっちゃってバランス悪くなるし。
加減が難しいのよ、シューマンは。

でも地味だけど、優しくて本当にいい曲。
せつないなぁ・・・。


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