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最近考えていること [日常]

最近のももとライトですよ~。
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まだ旅行記が終わっていないのですが、少しお休み。

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少しだけ、今考えていることを書きたいと思っています。


いつかこの問題については、きちんと向き合わなければならない、と思っていたことがあります。
ちょっと物騒な話しになったら、ごめんなさい。

突然ですが、私は、宗教心はあるけど宗教家ではありません。
神様を信じてはいるけど、どこにも属していないし、今のところ、どこにも属す気はありません。
私はほとんどの日本人がそうだと思っています。

よく「日本人は無宗教だ」と云われるけど、そうでもないように思います。
ただ海外の一般的な「宗教」という枠組みに当てはまらないだけで、
今でもお店で神棚を見かけるし、仏壇があるうちはたくさんあるし。
うちの母も宗教家ではないけれど、毎日のように仏様にお線香をあげています。
ご先祖様を敬う気持ち、それが日本の神道の基礎だと思うし、
日本人の考え方そのものが仏教や神道、あるいは儒教から培われたものであることを考えれば、
まったくの無宗教ではないのでは?と思うのです。
そこにあるのは形骸化されたもの以上に、習慣化されたものが多く、
それと気づいていないだけ、だと思っています。

ただ、それは確かに宗教家ではない。
もとになる教義があり、それを行い続けることが宗教家なのだから、私は間違いなく違います。
でも宗教に興味がある分、私はいつかどこかに属するかも、と思っていたことがあります。

お寺、神社、教会、モスク、シナゴーク、なんでも好きで、実際よく行きます。
まだ途中だけど坂東札所巡りしたり、四国でお遍路もやってみたいし。
説法を聞きに行ったり、礼拝に参加してみたり、持ち前の好奇心で割りといろいろ行きました。
でも前々から不思議だったことがあります。

信者の人たちは、どうしてその宗教を選んだか、ということです。

いろいろと説法を聞いたり本を読んだりしていると、どの宗教も根底にあるのは大雑把に云えば、
同じようなものです。
どの宗教にもいいところがあり、良くないところがあり、いい指導者もいれば、逆も大いにいる。
なので、選択肢がありすぎて私には選べないのです。
(いや、別に無理に選ぶ必要はないのですが・・・。)
決定打をどういう風に、どこで見出すのだろうと、とずっと疑問だったのです。

でも今はその疑問そのものが、多分、違うような気がしています。
どこの世界にもその限られた一生で、あらゆる宗教の教義を吟味し、体験し、
取捨選択出来る人などいないのでしょう。
まして、次々と出来る新興宗教、自己啓発セミナーの類をいれたら、それは不可能です。
私はそれに近いことをやろうとしてたんだなぁ、と思います。
それに実に気がついた出来事があり、そして今も、直面していることがあります。

友達が、いわゆるカルト宗教の信者だということが最近わかりました。

何人かの友達には以前より、その彼女のことを話したりしていたので、
やっぱり・・・と思う方が、これを読んでくれた人の中にいるだろうと思います。
私はそうじゃない、と思っていたので、否、信じたかったので、
まわりには「変な宗教じゃないから大丈夫だと思う」と云っていました。
でも実際は、よりにもよって・・・というところでした。ホントに衝撃的。

団体名や何系かは書かないでおきます。
もしかしたら私に近しい方の中に、他にこの団体に属している人がいるかもしれないし、
あるいは偶然このblogを信者の方が見て炎上したらコワイし・・・どきどき。

でもはっきり云えるのは、私は「宗教だから」と眉をひそめるタイプの人間ではないし、
むしろ宗教が好きで、誰かわかりやすく教えてくれないかなぁーと思っている人間です。
その私がここはちょっと・・・と思ったところなので、よっぽどと思ってくださいな。

そもそもが「誰かわかりやすく教えてくれないかなぁー」と私が口に出して彼女に
云ったことが仲良くなったきっかけだったので、きっかけを作ってしまったのは私です(笑)
なので今後はもっと気をつけねば、と思ってます。

どのカルトも末端の人たちはとても純真であるように、彼女もとても素直ないいこです。
私は彼女の団体の教義の勉強会やパーティーに頻繁に誘われ、何度か顔を出していますが、
顔を出す度にいろんな疑問が出てくるし、彼女自身に会うのも結構パワーが要るので、
もう随分と丁重にお断りしています。
でもそれでも何度も誘うその行為はまさに「勧誘」なのですが、彼女に自分が「勧誘」を
している自覚があるか、それすら疑問です。
彼女は自分がいい!と思っているものを私に「勧めている」だけなのです。

でも不思議なことに、私自身も最初、それを「勧誘」と思っていなかったと思います。
そういう方法、良くない言葉で云えばそういう手口だった、と気がついたのはずっと後です。
私は何かをしてもらった分、自分も何かお返ししないと、という「好意の返報性」という
マインドコントロールによく使われる手法に、すっかりはまっていました。
けれど彼女自身が、そういう手口で勧誘しているという自覚がない分、
私が感じるのは彼女からの「好意」だけなので、友達だから信じていたのですね、私。

どのカルトの脱会者もよく云う「まわりの人たちがみんないい人で・・・」というのは、
本当にそう。身を持って体感しました。
なので彼女が紹介してくれた人たちや、何よりその友達にとてもお世話になったことがあるし、
感謝していることはたくさんあります。
でもその「お返し」にその団体に入会することは出来ないのです。

出来ない理由はたくさんあります。
その団体が起こした事件も理由ではあるけれど、それよりも何よりも、
その団体にいる価値を私は見出せなかったです。

私の友達はその団体に入信したおかげで、たくさんの友達が出来て、いろんな人と出会って、
自分の世界が広がった、と私に云っていたけれど、私にはそうは思えなかった。
むしろ逆だと思いました。
同じ思考を持った人たちと毎日のように顔を合わせていることが、世界が広がることかなぁ???
とそれはもう、初めから疑問でした。
しかもその世界は初めから用意されたもので、決して自分で得たものではないのでは?
とも思いました。
自分が自分の意思で選んでると思いながら某かに誘導されてる、
ということがカルト宗教の恐怖なのでしょうね。

ここしばらくずっと、その団体の起こした事件と、ある教義内容について、
彼女が知っているかどうかを聞こうか迷っています。
もし彼女が知っていてそれでも入信しているのなら、私は何も云うつもりはありません。
彼女の選択であり、彼女が選択しなければいけないことです。
でももし、知らないで入信していることを考えると、教えた方がいいのでは、と思います。
彼女はその団体では本当に末端の人なので、知らない可能性が高いのです。

ただ、彼女のこれまでの価値やアイデンティティが崩壊した時に、それをケアする覚悟がないのなら、
何も云わないほうがいいのかも知れないとも思います。
でも彼女とこれからも付き合っていく以上、ずっとずーっと直面する問題です。

はっきり団体名が分かった今、彼女とじっくり話し合わなきゃいけない時かなぁ、と思います。
もう会えなくなることも覚悟で・・・。

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あかね

むずかしい。。
確認してみたほうがいいんだろうけど・・
正直しんどいよね。。
うーん、、私だったらー
若い子ならば、老婆心発揮して確認する。
いい年ならばほっとく。
by あかね (2010-02-10 09:12) 

いたちたち

>あかねちゃん
変な使命感持つのもどうかと思うし、かといって
このまま音信不通にしてしまうことも、どうも嫌です。
団体はどうであれ、彼女が示してくれた私に対する気持ちは
本当なので、関係が終わるにしてもきちんとお別れしたい。
もう二度と関わらないか、思いっきり関わるか、どっちかかなぁ。
云うことも考えてみたんだけど、ホントしんどい。
ありがと。もうちょっと考えてみる。
by いたちたち (2010-02-10 23:35) 

春分

私も宗教家ではないけど、心情的に宗教家に共感もする性質と思います。
「死の際に洗礼を受けた」というような話には引かれるし、好きな文学や
建築や絵画や音楽が宗教を背景にあることを他の人よりは知っています。
カルトとして有名な団体の入門集会も聴きに出かけたことがありますし、
友人も親類にも分類としての新興宗教の人たちがいます。
親を含め親族は「信じるものを持つことはいいこと」としていました。
真宗をよく知り神棚を持ち観音様の部屋があり私はキリスト教の幼稚園。
でも宗教を信じない理由は多分2つ。科学の考え方がベースですので単純
なトリックがみえみえであることと、何より「いつも自分で考えよう」という
科学の思想を私は選択したからです。宗教とは「自分で考えない選択」と
言うことです。そして宗教は一度選ぶと再考を禁じます「疑うなかれ」と。
友人にお話する参考にして下さい。「自分で考えないことを選ぶのだ」と。
自分で考えるのは辛く耐え難い。でも私は考え続けます、たぶん死の際まで。

by 春分 (2010-02-11 08:47) 

こんとらばっそ

ホントに難しい問題だとは思いますが、
同じ立場だったら「関わらない」方を選択すると思います。
思い切り関わる勇気は私には無いなぁ・・・




by こんとらばっそ (2010-02-11 21:25) 

いたちたち

>春分さん
私と近いスタンスの方がいらして凄く嬉しく思ってます。
実は宗教家?と思わせておいて全く違うという(笑)
そうですよね!芸術と宗教はとても密接ですよね。

それはさておき、ご助言頂きありがとうございます。
おっしゃってること、とてもよくわかります。
段々会う度に毎度毎度同じこと繰り返し云う彼女を見ていて、
大丈夫?と思っていました。

昔高校の作文で「自由」について書いた時、クラスで一人だけ
「私は自由が嫌いです。自由になると何をしていいか分かりません」
と書いた子がいました。
彼女を見てると時々、その子を思い出します。
入信していいと感じている自由は、制限のある自由だから
いいのかも知れない、と。
選択肢が少ない方が、人生は生きやすい。

いや、でも生きやすい人生を生きるのもそれも人生ですしね。
私が偉そうに云うべきじゃない、といつも思いつつ、
歯がゆい思いをしています。
でも、「本当にいいの?」と投げかけられたことはないはずなので、
彼女に「選択」してもらおうかと思ってます。
あーでもそれで決心が揺るぎなくなったら、どうしよう~。
でももう既に決心してるのかも知れないけど。悩むなぁ・・・。

>こんとらばっそさん
どの程度の付き合いかによるかもしれないですね。
私は彼女に非常にお世話になったことがあるので、
見て見ぬ振り、っていうのはちょっと出来ないかな?
知らない振りとか上手に出来ないし。
相手が一緒に遊んだことがない別パートのオケ仲間程度
だったら、私も関わらないようにします(笑)

by いたちたち (2010-02-12 02:01) 

NO NAME

たぶん聖おにいさんなんてマンガは日本以外では許されないだろうなぁ。

>信者の人たちは、どうしてその宗教を選んだか、ということです。

なんて日本人的な発想なのだろうね。(笑)

ボクは東京生まれ船橋育ちなので、広島とは何の縁もないのだけど、
広島カープのファンで、サッカーではバルセロナを応援している。
もちろん選んだ理由があって、それはハッキリと憶えているんだけど、
でも今になっては、それはあまり重要なことではなかったり。

たぶん宗教に”入信した”人ってのは、何らかのキッカケがあるはず。
(一般的にイタリア人はキリスト教に”入信”はしないでしょ?)
もし何かを話すのであれば、そこも重要だろうね。
きっとその人にとっては、それが絶対に宗教でなければならなかった、なんてことはないと思うんだよね。

by NO NAME (2010-02-12 22:29) 

ガッチョ

名前入れるの忘れちゃった。
まぁ内容からすると、オレくらいなものだろうけど。
by ガッチョ (2010-02-12 22:30) 

いたちたち

>ガッチョくん
うん、船橋育ちのバルサファンは他に知ってるけど、
船橋育ちのカープファンを私は他に知らない(笑)

そうなんだよね~。
自分の宗教をみんな自分で選んでると思ってたこと自体、
そもそも違うことがよっく分かりました。
そして一度選ぶと辞めるのは本当に難しい、ということも。

彼女が入信したきっかけはよく知ってます。
正直何十回と聞いてるので。
他の信者さんたちのきっかけや、彼女のきっかけを聞くと、
そうか、こうして人は宗教を選ぶのか、ということをがよく分かりました。
宗教が「方法」ではなく「目的」になると怖いのよね。

by いたちたち (2010-02-12 23:12) 

テレマーカー

うん。宗教が「方法」ではなく「目的」になると怖いですね。
私は教会にも行き、神社にお参りをし、秩父巡礼もした(お遍路はまだ)。神仏は身近だと思っているのです。
常に身近に居るから常に守られるべきところは加護を受けているという思想なので、お参りは基本、お礼だけ。
で、今回のは・・・。
人と関わるっていうのは難しい・・・って事で・・・(゜゜ )☆\(ーー;)
by テレマーカー (2010-02-16 01:14) 

サチ

こんにんちは。
一言で返せない問題ですね。でも、いたいたちさんと似たような
境遇にあります。少し違うけど、私の友人は両親が宗教家だったので
小さいころからそれを学んで今それが大きな影響を及ぼしていますが、
でも、信じるもので自分が良い方に変化できて確立できるなら、
いろんなものからかいつまんで、どっぷりはまってしまってる彼女を
見守ろうと思っています。また、私も弱りに弱った時期、彼女の思想で
救われたのも事実なので信じるもの人それぞれ、自由なんだってところに
いきつきました。  「目的」・・っていうのがちょっと怖いですね、確かに。
私の友人もこの「目的」に向かって個人的に動き出そうとしているので心配な面もありますが・・・。

>宗教家ではないけど、心情的に宗教家に共感もする性質・・・
春分さんのこのお言葉に共感です。

のんちゃんの事、気にかけてくださってありがとうございました。
残念なお知らせですが昨年亡くなりました。詳しくは私の方のコメントに
お返事させていただきました。
いままで、のんちゃんを可愛がってくださってありがとうございました☆


by サチ (2010-02-16 11:02) 

いたちたち

>テレマーカーさん
ですね~。ホント難しい・・・。
人がいいと思っているもを否定するのもどうか?っていう疑問に
いつも行き着くので、やはり否定はせず、あくまで自分の立場で
話そうと思います。
彼女が何かの事件の加害者になったり被害者になったりするのは
嫌だなぁ、とただただそれだけが心配なのです。
人は大抵何かの被害者かつ加害者ではあると思うのですが、
事件・・・になったら本当に私は確認しなかったことを後悔すると思うのです。

>サチさん
状況、似てますね!私も彼女や、同団体の友達に凄く救われたこと、
ありますよ。なので彼女たちを全否定することは絶対ないなぁ、と。
それに教義自体は大変面白かったし。全同意も出来ないけど。
ただ、サチさんの友達と大きく違うのは、ご両親は知らないことです。

それよりそれより、のんちゃんのこと全然知らず、
今更思いやりのないコメントしてすみませんでした!
10月終わりなら私が旅行に行ってた時ですね・・・。
お悔やみ申し上げます。
さっき急いでサチさんの日記を読み返して、ぼろぼろと泣いてました。
うちのももは先日命日で、その日は思い出してはやっぱり泣いちゃいました。
未だに思い出し泣きしちゃう。私の方がもっと駄目なおかあさんです。
ももとのんちゃん、お空で遊んですかなぁ~。
そうだといいなぁ~。

by いたちたち (2010-02-17 00:14) 

サチ

こちらこそ、いつも可愛がって気にかけてくださったのに
ご連絡もせず、すいませんでした><
ももちゃん、命日でしたか・・・。命日っていうのはまた
いろいろと思いだしてしまう事でしょうね・・・
私もちょっと悲しみをどう乗り越えたらいいかわからず、
ひたすら制作して無心になれるようにしています。

きっとお空で遊んでますね^^* 
たまに「フワッ」って家にいると、イタチ臭がするんです。
そばにいるみたい。

このコメントに対してお返事、いいですよ^^
いたいたちさんのお返事に対してのお返事ですから(笑)
by サチ (2010-02-17 12:37) 

ぱむ

お久しぶりです。寄って下さってありがとうございました(*^ ^*)

これだけ信仰されていると、いたちたちさんが告白したところで、
ご友人がそのまま受け入れる精神であるか疑問ですねぇ。
でも 大切な友人だから、悩んでいらっしゃる。
私だったら、、、たぶん言ってしまう。
それほど気合い入れてつき合ってる友人でなければその件に関しては関わらない。
私は今のところこういう事に(身近には)直面しないで生きてきたけど、気づかないだけで、すぐそこにあるのかもしれませんね。
by ぱむ (2010-02-18 03:53) 

いたちたち

>サチさん
イタチ臭・・・わかります(笑)
私、今も時々気配感じますよ。
猫たちも時々何もないところをじーって見てるし。

>ぱむさん
いつも信仰についてばかり話す彼女に疲れて、少し避けていたことも
ある私なので、もともとその友達とはいつかそれについて話さなければ
いけないと思っていました。
自分が彼女だったら・・・と考えながら、話しをしたいと思います。
コメ、ありがとうございますね★

by いたちたち (2010-02-19 21:31) 

いたちたち

明日、友達に会って話しをしようと思ってます。
未だに何を言おうか考えてますが、結局、その時思ったことを正直に
話すしかないかな、と思い始めてます。
彼女のために、彼女を思って、という考えだけは、出来るだけ持ちたく
ないのです。そう思って何かを伝えたところで、それが相手が欲している
ことかは分からないから。
彼女と話していて一番気になったのは、そこの部分でもあるし。
自分がしてあげたいと思うものと、相手がして欲しいと思うものが一致
するのは稀なのだから。

入信する気もないのに、ずるずると勉強会に参加したり、彼女の話しを
聞いたりしていて、彼女に期待をさせてしまったのは私なのだから、
私自身大いに反省しなきゃいけないところがあるのだと思います。
参加し始めたこと自体が悪いのではなく、参加したくないなぁと
思い始めたのなら、ちゃんと意思表示しないといけないのですよね。
きちんと伝えたつもりなのに伝わってない、と言うのは、
伝えてないことと同義なのでしょうね。

こうして、多くの方にお話しを聞いて頂いたおかげで、自分が考えて
いたことが凄くスッキリしました!ありがとうございます~。
思い切って話してきます。
私たちは宗教家や宗教家じゃないという以前に、友達なのだから。

by いたちたち (2010-02-19 21:56) 

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