帝国

　最近また寒くなってきたので長湯をします。およそ一時間くらい。
本を読みながら入るので、お風呂に入るにはそれくらい時間が欲しいです。
あんまり夢中になるとのぼせるので、言葉を拾って、それについて考えて･･･
を繰り返し、休みながら入ります。

今日はお気に入りの旧帝国ホテルの写真集を久しぶりに開きました。
「フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル」
著／明石信道・村井修　出版／建築資料研究社

旧帝国ホテルは私の敬愛するフランク・ロイド・ライトの設計した建築物です。
現在愛知の明治村に一部が移築されていて、3年ほど前に見に行ったことがあるのですが、
これがとても素晴らしくて･･･。
言葉では言い尽くせない。その瞬間、他には何も要らないと思えてしまうほどの、
世紀の芸術品だと思いました。
写真集では魅力の10分の1も伝えられませんが、旧帝国ホテルの歴史も含め、
建築当時の歴史的背景、関わった人々の挫折、ライトの苦悩が、少しだけ垣間見え、
自分自身も当時の立会人になった気持ちで、写真集を眺めます。

どうして私はこの場にいなかったのだろう･･･？
どうして私はこの建築物の全貌を見ることが出来なかったのだろう・・・？

時々、本気でそう思うことがあります。

でも建築物は生き物。だからこそ魅力なんですよね。
そろそろまたライトに会いに行こうかな。

コメント 3

明治村いいですね！
私も初めて生帝国ホテルを見た時は感動しました。
中に入ると一瞬でタイムスリップ！
なんの迷いも無くホテルの部屋を探してまわり、
エントランスに車を乗りつけエスコートされるセレブ達の姿が
私には見えました＾＾
いや～あれは妥協の無い巨大な彫刻ですね。

ＴＶでしか見たことないんですが、あの幾何学的建築が残っている芦屋の迎賓館に是非行ってみたい！
池袋にある自由学園もいいですが、帝国ホテルの面影を感じるなら迎賓館ですよ！
落水荘やグッケンハイム美術館も私は好きでね～
まさに有機的建築。
あの調和は黄金比並に神の領域に触れているような気さえします。
長々とすみません；
by あっぷる (2006-03-14 20:32) 

やっぱり建築に携わる物にとって、ライトは永遠のアイドルじゃないでしょうか？（笑）
自由学園に行って来ましたよ。帝国ホテルは石造建築でしたが、打って変わって木造の優しい建物でした。
あんな場所でコンサートを出来たらいいなぁ。

落水荘は一度でいいから是非見てみたいです。
あれを見るまでは死にたくないですね。
神の領域！まさに！
by いたちたち (2006-03-17 14:39) 

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by Ian (2006-05-09 15:56)