poco a poco [下北]
夏が終わる―。
ただそれだけのことに切なさが込み上がる。
夏は毎年あれども、今年の夏は一度だけ。27の夏も一度だけ。
でも、ただそれだけのことなのだ・・・。
ご近所の北澤八幡宮でお祭りをやっていました。
お神輿をかつぐ男衆の声に、思わず表まで走る。
今年の夏の記念に、しばらく終わり行く夏を眺めていました。
日本の夏は特別だと云うけれど、他の夏を経験したこともなかった幼い頃の私は、
日本の夏を特別だと云うには、その他の夏に対してフェアじゃない気がして、
日本の夏を特別だとは呼びませんでした。
そんなにフェアプレイを重視する子供だったのかどうか・・・?
でも・・・特別は一つだから特別なのだと信じていたあの頃。
それも一つの真実ではあるけれど、その後、いくつかの特別を抱え、途方に暮れる月日もあった。
今思えば、特別は一つだと信じていたあの頃こそ、特別であったのかも知れない。
そう振り返る夏の日は、私にとって何よりも特別であることは間違いない。
夏の終わりはいつも感傷的。
そして焦燥感にも襲われる。
一年もあと何ヶ月・・・と指折り数えるのと同時に、自分の出来なかった一つ一つを
ついつい数えてしまうのだ。
出来なかったことを数えるより、出来たことを数える方が素敵なのにね。
でも前だけ向いていることを私は「前向き」だとは思わないので、
ちょっとづつ後ろを振り返りながら、ちょっとづつ前へ進んで行きたいのです。
poco a pocoで。
焼肉 [下北]
ほえ~明日もいい日かなぁ・・・。
夕飯を食べてから家に着いてみると、パンダから手紙が届いていました。
なんて。そうだったらいいなぁ。
着付けの先生からお葉書が届いていたのです。
先週教室をお休みしてしまったので、今週の持ち物のお知らせでした。
お電話でもくれればいいのにね。このお手紙っていうのがなんとも嬉しいですね。
今日の夕飯は焼肉です。
焼肉って幸せなごはんですよねぇ。はうう。
1ヵ月ダイエットして痩せた3kgが2kg戻る。はううう。
下北で割と有名な焼き肉やさん「まるき」です。
とても安いです。平均お肉一皿400円弱。ビール300円。杏仁豆腐100円。
蓮茶 [下北]
今日はとても珍しいお茶を飲みました。「蓮茶」。
蓮が香りづけされたベトナムではよく飲まれるお茶のようです。
お昼を食べに下北の台北料理を食べに行った帰りに、
ふらふらと立ち寄ったベトナムカフェで見つけました。
そのカフェの名前も可笑しいんです。
その名も「CARATE CHOP CAFE」。
私は甘くて苦手だけど、ベトナム珈琲が置いてあって、
ちょっとあんまりない感じのカフェですね。
内装も「アメリ」の部屋みたい!
ベトナムのゲームかな?と思われる玩具が置いてありました。
しばらく自分なりに遊んでたんですけど、結局どうやって遊ぶのか思いつかなかったな。
蓮茶はとても美味しくて、特別な味がしました。
蓮茶って昔は、夜蓮の花が閉じる前にお茶を花の中へ入れておいて、
朝開いた時に取り出して、蓮の香りの付いたところを飲むものだったんですって。
それってなんだかとても素敵!
私、蓮の花ってとても好きです。
大好きな鎌倉の八幡さまを思い出します。
ベトナムにもいつか行ってみたいなぁ。
鰻屋 [下北]
鰻が好きです。
自分で働くようになってから食べたもので、一番これはおいしい!って思ったのは、
やっぱり鰻ですね。あの感動は忘れられない。
今日は下北沢にある有名な鰻屋さんへ初めて行きました。
「野田岩」という麻布にある老舗の暖簾分けしたところです。
今日は初めてなので、とりあえず鰻重を注文。
ここは静岡の天然鰻を使用していて、香りも柔らか、口当たりも優しくて、
たれもとてもさっぱりしていてしつこくないんです。
ほわ~ん。おいしかった・・・。
これからの夏、また足を運ぶつもりです。
珈琲 [下北]
やっぱり珈琲が好きです。今日再認識しました。
最近紅茶が主飲料でしたが、家の近くにおいしいカフェを見つけて、
なんだか改めて実感しました。
今日は家で「ざわざわ下北沢」という不思議な映画を見まして、
市川準監督の下北が舞台の日常的な、フランス映画のような何も起こらない映画で、
でもなんだか無性に下北が愛おしくなって。
お昼を食べに街へ出て、しばらく散歩をしていました。
今日はとても空気が冷たくて、突然珈琲が飲みたくなります。
こういう時ふと欲しくなるのは、やっぱり紅茶でも日本茶でもなく、
やっぱり珈琲なんですね、私。
古本屋の店先に出ていたクリスティの「ポアロのクリスマス」を買い、
今まで入ったことのないカフェに入りました。
グアテマラを注文。
あまりに居心地が良かったので、2時間も本を読みふけってしまいました。
本は読んだことあるはずなのに、犯人が思い出せません。
また本を読みに、あそこに行こう。