国立西洋美術館~collection17~ [建築]
国立西洋美術館/ル・コルビジェ(1959年)
先日まで国立西洋美術館で「光彩時空'07」と云う催しが行われていたので、
仕事の帰りにふらりと寄ってみました。
友人が教えてくれるまでちっとも知らなかったのですが、テレビで取上げられたりと、
なかなか世間の注目を集めていた催しだったようですね~。
最新の照明機材を用いて、照明デザイナーの石井幹子さんにより、
建築外壁や前庭をライトアップしています。
時間ごとに芸大生の生演奏も行われていて、コルビジェにちなんでグノーやドビュッシーなどの
フランスの作曲家の音楽を演奏していました。
生演奏を行っていない時も、ずっとサティのグノシエンヌが流れていましたね。
ライトアップだけでは多分、それほど面白くなかったと思います。
音楽や季節や空気との相乗効果が抜群に良かった。
演奏する側もああいった場所で演奏するのも楽しいだろうなぁ。
前庭のベンチに座ってサティやドビュッシーをぼんやり聴いていたら、
何かがわたしの心の柔らかい部分に触れて、私は動けずに、
しばらくじっとそこに留まっていました。
多くのものが私の中に去来し、長い間そこで考え事をしていたのですが、
何より思ったのは自分は自分で思っているよりも、音楽に支えられているのだなぁ、
と云うことでした。
十年くらいチェロをやっていて今更だけど(笑)。
せっかくなので常設展も見てきました。
閉館間際と云うこともあって人もまばらで、随分ゆっくりとひとつひとつの絵を鑑賞出来ました。
こちらの所蔵のルーベンスの子供の絵がかーわいんだ。
モネやルノワールも充実しているし、いい美術館ですね、国立西洋美術館は。
ちなみにフランスが今コルビジェの建築群をユネスコの世界遺産に登録申請していて、
国立西洋美術館も先日、暫定リストへの登録が決定したそうです。
なんだかわくわくしますねー。
通りの向こうにはコルビジェの弟子の前川國男が設計した東京文化会館。
私はギャツビィのように、通りの向こうにともる灯りをしばし見詰めていました。
モネの睡蓮、ドレのラ・シエスタがグッと来たよ。
睡蓮は凄いね、傑作だ。
by ニコフビジェ (2007-11-06 17:18)
> 前庭のベンチに座ってサティやドビュッシーをぼんやり聴いていたら、
いい時ですね。
> 自分は自分で思っているよりも、音楽に支えられているのだなぁ、
かっこいい。さて、私を思っているよりも支えるものは何だろう。
by 春分 (2007-11-06 22:36)
ギャツビィとは違いますが、川や道路の対岸の明かりと言うのは好きですね・・・。
ついつい物思いにふけりたくなる・・・。
列車に乗って、流れる街の明かりを見るのと同じ心境変化だ・・・。
こんな催しがったのですね。私も知らなかった・・・(^^;
by HOKUTEN (2007-11-07 01:54)
>ニコフビジェさん
ドレのラ・シエスタってあのみんな気だるい表情してる絵かな?
睡蓮好きならマルモッタンかオランジュリーに行くといいよ!
もう行ったかな?あれはモネ展より圧巻だったよー。
あと日本には大原美術館にもあるって聞いたことあるなぁ。
エル・グレコの受胎告知もあるから大原美術館には行きたいんです、私。
行ってこようかなぁ。
>春分さん
自分がそれほど大事にしてないものだったり、予想外にってこと、
時々ありますよねー。後から気がつくってこともあるしね、大事なことって。
>テレマーカーさん
川向こうには何もなかったりするのに、こちらの世界よりいい世界に
思えてしまう心境ですよね。
by いたちたち (2007-11-08 09:57)
毎日の中にこういう時間があったら?
もっとやさしく馴れたリスのかなぁと思います。
by GUSUKO-BUDORI (2007-11-09 00:26)
>GUSUKOさん
毎日の中にあるとそれはまたそれが日常になってしまって気が付かなく
なったりしたりして・・・。いや、でも気が付くようアンテナを張り続けることが
大事かな?いや、そうすると常に肩に力が入って疲れるかな?
・・・などともんもんと考えちゃいました(笑)。
もっと大きなものを許すことが出来たら、やさしくなれますかね~。
by いたちたち (2007-11-09 09:14)
ご訪問&nice!ありがとうございました。
今月末から大阪でもモーターショーをするらしいので、
出来れば行きたいなぁと思っています♪
by piano (2007-11-16 23:02)
>pianoさん
フェレちゃんのお顔に惹かれてふらふら~と訪問しちゃいました★
また伺わせて頂きますね~。
by いたちたち (2007-11-19 09:52)