神奈川県立近代美術館~collection15~ [建築]
『神奈川県立近代美術館』坂倉準三(1951年)
DOCOMOMO#010
神奈川県立近代美術館で開催されている、『アントニン&ノエミ・レーモンド』展に行って来ました。
『建築と暮らしの手作りモダン アントニン&ノエミ・レーモンド』
平成19年9月15日(土)~平成19年10月27日(日)
神奈川県立近代美術館 鎌倉
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料 一般 1000円(団体900円)
20歳未満・学生 850円(団体750円)
65歳以上 500円
アントニン・レーモンドはチェコ出身の建築家です。
フランク・ロイド・ライトの事務所に入所し、ライトのもとで学んでいたため、
帝国ホテル建設のために1919年に日本に来日しました。
その後彼は1922年に独立して日本で設計事務所を設立したので、
日本には数多くの建築物を残しています。
一番有名な建築物は軽井沢の『聖パウロ教会』かな。
堀辰雄の『木の十字架』にも登場するあの教会。
と云っても堀辰雄自体、今日性のある作家とは云えないので、
あんまり詳しい説明にならない気もします(笑)。
あとは高崎の『群馬音楽センター』。
こちらは以前紹介したことがあります。→群馬音楽センター
今回はそのレーモンドと、奥様のノエミさんの作品の、共同での展示会でした。
ノエミ・レーモンドの名前は私、今回初めて知ったのですが、彼女の作品がこれがまた至極素敵。
今回の展示会で、奥様のノエミ・レーモンドの存在があってこそ、アントニン・レーモンドの建築が
存在していたのだと云うことがよく分かりました。
家具とかカーテンとか絨毯とかインテリア関係はノエミ・レーモンドが殆ど手掛けていて、
これがまたアントニン・レーモンドの建築物にぴったり合うんですね~。
色彩も風合いもとても素晴らしいので、彼女の名前があまり表に出てこないのが、
なんとも不思議な気がしました。
今回この展示会に行って、彼女の存在を知り得たのは自分の中でかなりの収穫となりました。
なんだかいろいろな刺激をもらってきましたね~。
もちろんレーモンド自身の建築物もどれも素晴らしく、予想以上に多くの建築物を今でも
残しているのが分かったので、これでまたしばらく旅に出る理由が出来ました。イヒ。
ところでこの展示会が開催されている神奈川県立近代美術館は、ル・コルビジェの弟子、
板倉準三さんの建築物です。
板倉準三さんは白馬東急ホテルとか、新宿駅西口広場(あの西口のぐるぐる)を設計した方。
高校生の頃から鎌倉に通いつめていた渋好みの私なので存在は知っていたのですが、
中に入ったのは今回初めてで、前から入ろう入ろうと思っていただけに、
今回レーモンド展と合わせて観に行けたので、とっても嬉しかったです^^うふふ。
鶴岡八幡宮の敷地内にあるこの建物。
その作りのシンプルさとか、機能的なところとか、建物本体がせり上がっているところとか、
まさにコルビジェっぽくて、さすがコルビジェのお弟子さん、と思いました。
でも日本的な要素が入っていて、それがまた素敵。
一階から見える平家池。
切り取られた次回告知掲示板 吹き抜けた青空
優しい売店 振り返らない人
建物中央は吹き抜けになっています。二階から見下ろす。
中央のオブジェはイサム・ノグチ。
お隣の展示室は耐震性などの問題により、現在は閉鎖されていました。
見て頂くと分かるとおり、随分と錆付いていましたね~。
メンテしてあげてるのかなぁ。なんて、余計な心配をしてみる。
建物の維持費ってかなりかかるのは商売柄分かってはいるのですが・・・(笑)。
吹き抜けから見えた青空。すっかり秋の色ですねぇ。
足を延ばして、先日から行こうと思っていた海にも行って来ました。
江ノ島電鉄『鎌倉高校前』駅より。
この駅は私の昔からのお気に入り。
遠くで見える江ノ島に、慰撫されたり鼓舞されたり。
今日と云う日は暮れていきます。
恥ずかしながら…知りませんでした。
群馬音楽センターは毎日のように見てるのに…
by GUSUKO-BUDORI (2007-10-08 00:18)
以前、何かで見たのですが、ここのこの池に出ている鉄骨の柱。難しかったかなんとか言っていましたっけ・・・?
でも、どうしてもデザイン上譲れなくて苦心したとか・・・。じゃなかったかな・・・(^^;ウロオボエ・・・
その番組で映された時、テレビ画面からでも「さびてるな・・・」と思ったのは、覚えていますが・・・。
もう何年も前の話ですので、正確には・・・。
海は・・・、私もこっちの方から見る景色が好きですねぇ・・・。
今日行ってきた深大寺といい、深い思いのある場所で、なかなか再訪と言うに、足の向きにくい場所になっていますが・・・。
by HOKUTEN (2007-10-08 00:47)
鎌倉ってここに行ってたのね(笑)
ほんといつもぽこぺさんの写真っていいお天気。
それが何よりうらやましい。
私は、結構アメオトコ(泣)
ぽこぺさんは金沢の21世紀美術館って知ってる???
http://www.kanazawa21.jp/
ここは建物とかにうとい私にも素晴らしいと思えたところ。
たしか県庁だったか市役所だったかも素晴らしかった(笑)
機会があれば行かれたらいかがでしょう?
江ノ島・・・最高ですね。
鎌倉、江ノ島、湘南。
独特のいい雰囲気がありますね。
私も好き。
しかもこの夕暮れ感がたまらない。
私はこの絵を見ると『SLUM DUNK』を思い出します。
青春って感じ。
by GGスポロン (2007-10-08 21:45)
>GUSUKOさん
あら。群馬の方ですね。
あのホールは大事にして下さいな~。
よろしくどうぞ★(笑)
>テレマーカーさん
ほほう。そんなお話しがあったのですね~。
初めて知りました!
深大寺もそろそろまた行きたいなぁと思ってたとこでした^^
>GGスポロンさん
そうそう。ここに行ってました(笑)
お天気のね、いい時に狙って行くんですよ~。
金沢の21世紀美術館、HPを早速見てみたよ!
確かに良さそうなとこだね~。
SANNAって表参道のDiorを設計した人たちだった。
いいもの教えてくれてありがと^^
要チェックや!(byスラムダンク)
by いたちたち (2007-10-09 14:36)
イタチにも寛容なお寺だったのかぁと、会った事は無いけれど、ももちゃんの事も気にしていました・・・。
一緒に行きますか?(笑)
by HOKUTEN (2007-10-10 00:39)
いつもながらかわいいコメント☆
詩人さんだ^^
夕日と線路綺麗だね~
青空から夕日まで、たった1日なのに自然の色の変化はどうしてこんなに魅了させるんだろう。
でもなんだか切なくなるね。夕日って。
by モデュロール (2007-10-10 09:33)
>テレマーカーさん
クーちゃんが一緒なら是非!いたち目当て(笑)
もものこと、気にかけて頂いてありがとうございました。
とっても嬉しいです★
>モデュロールさん
ありがと^^鎌倉は絵になるよね~。
by いたちたち (2007-10-10 17:53)
クーちゃんも一緒で。
と言うか、クーちゃんメインで(^^
by HOKUTEN (2007-10-12 02:23)
「つくっている」感じがして、少しなじめないかな。まあ、つくってるのだけど。
鉄道の実用的な設備の方が何だか美しく思うくらいひねくれモノです。
by 春分 (2007-10-16 23:23)
>テレマーカーさん
クーちゃんを自慢したいってことですな(笑)
気持ちすごーく分かります。
>春分さん
春分さんはモダニズム建築が苦手な様子ですね~。
鉄道の造形もいいですよね!日本の鉄道はやっぱり美しいですよ。
最近は車もだけど、流線型が主流でいまいちピンとこないけど。
by いたちたち (2007-10-17 09:54)