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エリザベス女王とダイアン・アーバスとアニー・ホール [映画]

考えすぎて何を考えていたか分からなくなり、
動きすぎて何をしようとしていたのか分からなくなる。
特に、夏は。
空回りする自分を冷笑するくらいしか、今出来ることがない気がする。
そんな中、気晴らしに見た映画のことでも。

『クィーン』2006年/イギリス

ダイアナ元皇太子妃の事故死の直後の当時のイギリス王室を描いた作品。
エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンは、第63回ヴェネチア国際映画祭・女優賞、
第79回アカデミー賞主演女優賞を受賞。

ダイアナはパパラッチに追いかけられ、パリで恋人と事故死したのは有名ですが、
当時既にチャールズ皇太子と離婚していたため「一般人」であったにも拘らず、
事故死した一週間後に「国葬」されていたのを私はこの映画を観て、初めて知りました。
ダイアナが亡くなったのは1997年。もう10年前なんですね~。

ダイアナとイギリス王室との確執が、実際の映像も交えつつ描かれていて、
こんな映像の公開が許されてしまうイギリスが凄いと思いました(笑)。
日本の皇室ではまずあり得ない。

エリザベス女王を演じたヘレン・ミレンは本当に、素敵でした。
山の中で一人きりで泣くシーンがあるのですが、素晴らしく、美しい。
女王としての気高い誇りを見事に表現しきっていて、見ていて胸が熱くなりました。
自己の矜持を保つこと。それは人間としての美しさに繋がりますね。

『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレート』2006年/アメリカ

ダイアン・アーバス(1923~1971)という実在した写真家の生涯を描いた作品。
記録映画ではなく、監督がダイアン・アーバス自身にとても惹かれ、
事実とフィクションを織り交ぜて、魅惑的で甘美な映像に仕立てています。

ダイアン・アーバスと云う人は、とっても風変わりな写真を撮る写真家で、
フリークス(肉体的・精神的な障害者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など)たちを
好んで被写体とした人です。
ニューヨークの近代美術館の「新しいドキュメント」に出品し評価を高めましたが、
1971年7月に大量のバルビツル酸塩を飲み、自ら手首を切って自殺しています。

私はこの映画を観るまでこの写真家の存在を知りませんでしたが、
俄然興味が湧きまして、何枚かのポートレイトを見ましたが・・・ううん、面白い。
おおっぴらに絶賛は出来ないし、楽しい写真ではないのでお薦めは出来ませんが、
一度は彼女の写真を見てみて下さいな~。

彼女の写真と同様、皆が楽しめる映画ではないのですが、映像や色彩がとても美しく、
何よりダイアン・アーバスを演じている二コール・キッドマンが美しすぎる!!
あの存在感の強さに見惚れるというか、圧倒されます。
キッドマンは最近、単館系の映画によく出るのでなんとなく好印象(笑)。
気に入った役をやる、と云う姿勢がとても魅力的。

ちなみに、二コール・キッドマンが元夫トム・クルーズと共演した『アイズ・ワイド・シャット』の監督、
スタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』はダイアン・アーバスのポートレイトにインスパイア
されて、イメージを起用して作られた作品とのこと。

『アニー・ホール』アメリカ/1977年

ニューヨークで優雅な独身生活を送っていたコメディアンのアルビーが、歌手志望のアニーと出逢い、
自由な交際を送りつつ、すれ違って行く様を描いた作品。
タイトル・ロールを演じたダイアン・キートンは、その年のアカデミー賞主演女優賞を受賞。

とっても久しぶりに観たのですが、やっぱりいい!ダーイスキ♥
ウディ・アレンの映画って何でこう面白いのだろう。
あの理屈っぽいジョークと、映像の見せ方というか。うーん、好きだなぁ。
それでいて胸にくる。切ないなぁ・・・。
アニー・ホールはやはり秀逸。

何か映画でも観に行きたいなぁと思って映画情報を観ていたら、
今渋谷でとっても懐かしい映画特集をやっていて、アニー・ホールも3日だけ上映されていました。
懐かしいって云ってもワタシの生まれる前の映画ですけどネ(笑)。
ちょうど気持ちと観に行く機会がぴったりした時にやっていたので、
タイミング良く観に行けました^^

ダイアン・キートンがとってもキュート。
ラルフローレンはこの映画で有名になったと聞いたことがあるけど、
この作品の彼女の衣装は本当に彼女に似合っていて素敵~。
アニーがこの服はおばあちゃんにもらった、とアルビーに笑顔で答えるシーンが好き。
それと、テニスをし終わった後にアルビーにその後、誘って欲しそうにしてるアニーが
かわいくて好き。

こうして最近観た映画をを並べてみれば、たまたまたどれも女優さんが魅力的な映画ばかりを
観ていたことに気が付きました。
映画の選択は本当に偶然だったのですが・・・。はてはて。


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Kinako

お久しぶりです。
3本も映画を見たんですか?羨ましい。

ヘレン・ミレンは知りませんが、ニコール・キッドマンとダイアン・キートンは私も好きです。
ニコール・キッドマンは本当に美しい人だと思います。
ダイアンは年をとっても素敵ですよね。
(数年前に映画に出ましたよね。キアヌ・リーブスが恋する相手がダイアンだったと
思うんですが)

飲みの件、よろしくです。
by Kinako (2007-08-24 12:54) 

いたちたち

>kinakoさん
あ!そうだ!飲みの件、OKです~。
とここで返事(笑)メールします!!

この3本は先月と今月で観た映画で立て続けに観に行った訳でも
ないですよ~。ただ記録しておきたかったので、一気に載せてみました。

ダイアン・キートンとキアヌ・リーブスが出てる映画は「恋愛適齢期」
でしたっけ?
ダイアン・キートンが出てるから見たいなぁって思っててまだ見てないです。
ダイアンはホントかわいい^^
by いたちたち (2007-08-24 14:32) 

GGスポロン

映画三昧、いいですね~

昨今のシネコンと呼ばれる映画館は
決してキライではないのですが、
最近、足が遠のいています。

落ち着いたらまたレイトショーとか行ってみようかしら。

でも私は俳優さんに詳しくないから内容からはいっちゃいそう(笑)
by GGスポロン (2007-08-26 22:09) 

いたちたち

>GGスポロンさん
いやいや、私も俳優さんは全然詳しくないよ~。
観に行った映画で気になった俳優さんを頑張って覚えてるだけ。
たまーに、むしょーに映画を観たくなるね^^
by いたちたち (2007-08-27 14:05) 

医師久松篤子

       提 言
1. BMIが16未満の低栄養状態の人は、
  Refeeding syndromeを発症するリスクが高いことを
  まず知ること!です。
2. Refeeding syndromeは、積極的な栄養補給の開始後
  1~2週間までに発症して、重篤な心肺機能を引き起こし
  死に至る可能性が高い症候群ですから、
   その発症を予防するためには、カロリー投与は少量から
  開始するのが重要です。
by 医師久松篤子 (2019-07-20 16:54) 

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