芝居 [芝居]
今日は下北沢の劇場「スズナリ」で「東京乾電池」の舞台を見に行きました。
ちょっと前から「東京乾電池祭り」という、劇団30周年記念で、一日に4本、計5本の
芝居をやっていて、私の好きな柄本明が主催とあって一度見に行きたいなぁと思ってたのが
漸く見に行けました。
演目は「長屋紳士録」。
小津安二郎の映画を原作に、柄本明が演出しているのですが・・・
これがどうもピンとこない。
原作の映画はまだ見たことがないのですが、
小津は割と好きで「晩春」「東京物語」など何本かは見ました。
あの世界観は好きです。
しかし、あれを舞台にすると・・・なんかこう、いろんなところがちぐはぐに感じて・・・。
映画なら上手い切り替えも出来るところを、舞台だと場面が切れ切れで、
何度も暗転になるのがどうも気持ちが続かず落ち着かない。
しかも年配の役者さん、柄本明を始め、ベンガル、綾田俊樹は、演技が自然でうまいんです。
でも若い人の演技がどうにもまずくて、台詞が聞き取りづらくて不自然。
台詞が台詞でしかないんですよね。
というのが、多分設定に問題があったのか、戦後の貧困の中の人情話が大筋なので、
それぞれ地になっていないのが明らかなのです。
それに見ている私たちにも、その設定自体が昔懐かしい話しでなくなってきていて、
それに加えて不自然な演技が余計に「舞台」を浮かせているように見えました。
多分、演目として時代に即してないんでしょうね。
私が好きじゃなかっただけで、悪い舞台ではなかったとは思います。
でも勢いも熱もなく、「ふうん」という印象でした。
始まる前のプレトークが柄本明と佐藤B作で、残念ながらそちらの方が面白かったです。
まぁ、文句ばっかり云ってるのも良くないとは思いますので、
せっかくだから他の演目も見れたら見に行きたいなぁと思います。
演劇の町・下北に住んでいながら、今までろくに芝居を見に行ってないんですよね・・・。
そういえばスズナリは初めてでした。
今度、本多劇場で「大人計画」が芝居するようなので、見に行こうと思ってます。
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